マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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更新日 mise en ligne le 9 juin 2014
モスビーン・カレー Moth beans curry
モスビーン(モス・ビーンズ)、英語名は Moth Beans、日本では何という名で通用するのか分からないのですが、馴染みのインド食材店で、所狭しと商品が並ぶお店の乾燥豆の棚の端、 隣の棚のせいで影に隠れそうな所に積んである、他の豆よりもやや小さな袋入りの、薄茶のとっても小粒なお豆。
使い方を教わったので、早速買ってみて以来、すっかりお気に入りのお豆の1つに加わっています。
薄く水をはって2、3日の発芽したスプラウトをサラダにしたり煮たり、水を含ませて煮込んだり炒め煮にしたり。
味は、普通の「もやし」の素材である緑豆(りょくとう)によく似ています。
こちらのレシピは、発芽させたものでも作れます。
一晩水を含ませたお豆を、スパイスと共に炒め煮にしたインドの「サブジ」風。 仕上がりの質感としては、ひき肉のドライカレーのように全体がしっとりはしているけれど、汁気に浸ったカレーではありません。
白いインドご飯によく合います。


材料:4人分(賞味量)
  • モスビーン(乾燥):1カップ
  • 玉ネギ:150g
  • ニンニク:2片
  • ショウガみじん切り又はペースト:小さじ半
  • ヒマワリ油又はピーナッツ油又はサラダ油:大さじ3
  • ココナッツファイン:大さじ軽く大盛り2杯
  • 塩:小さじ半〜2/3
  • 水200〜300cc弱(適宜調整要)
  • グラニュー糖(好み次第):小さじ2

    以下、スパイスとあしらい
  • パプリカ粉:小さじ1
  • コリアンダー粉:小さじ半
  • マスタードシード(ブラウン又はイエロー):小さじ半
  • カレーリーフ:10枚ほど
  • クミンシード(種の粒):小さじ半
  • ガラムマサラ:小さじ半
  • クローブ粉末:少々
  • グリーンチリ:1〜2本(又は粉末トウガラシ好みに)
  • 生のコリアンダー(パクチー、シラントロ)の葉:5〜6本

<必要な道具(目安)> ふた付のフライパン又は中鍋、ザル
<賞味期限> 作りたてを賞味。 保存は必ず冷蔵庫で、3〜4日上限。 

手順
豆を一晩水に浸す。
野菜を切る。
油を熱っし粒スパイスの香りを出してから野菜を炒める。
豆を入れて煮る。

  1. 作る前日、
    豆を洗う前に、萎んだ小さな粒や、ありそうだったらゴミもよりわけ取り除いて、洗った後に浸しておける小鍋かボウルに豆を入れる。
    さっと一度水ですすぎすぐに水を切り、改めてたっぷりの水を注いで、豆をよく洗い、2、3度濯いでから2倍強の水を注ぎ、一晩水に浸しておく。

  2. 一晩水を吸わせた豆をザルにあける。
    玉ネギはみじん切り、グリーンチリ(緑のトウガラシ)を用いる場合はこちらもみじん切り、フレッシュなショウガ及びニンニクを使う場合もみじん切りにする。
    フライパン又は炒め物ができる中鍋に油を入れて熱っし、まずマスタードシード、次いでクミンシードを入れて、双方がはじけ始めるまで熱っする。
    次いでカレーリーフ、ニンニク、ショウガを加えよく混ぜたら、玉ネギを入れてうっすら色づくまでよくよく、木べらでかき混ぜながらうっすらキツネ色になりしんなりするまで炒める。

  3. 2のフライパンに残りのスパイス全てを入れ、一旦よく混ぜたら豆をあけて、2分ほど、混ぜながら軽く炒める。
    これに水をまず200cc加え、また混ぜてから全体鍋底に広げて極力均一に水分に触れるようにし、フタをして、15分程中火弱(火加減は末尾参照)で蒸し煮にする。

  4. 豆を煮る際、フタの具合によって蒸気の逃げ具合が異なるので、途中で2度程混ぜながら、豆の火の通り具合と残りの水分をチェックし、必要に応じて水を少し加える。
    野菜炒めのように汁気が殆どない(底にうっすら水分が残るかな、程度)ように仕上げます。
    良い具合に豆に火が通ったら、火を弱めて味を見て、豆の渋みが気になるようなら砂糖を、そして塩を振り、全体をよく混ぜて火を止め、フタをしてもう2分ほど蒸らす。

    おかずとして単品盛、或いはカレーライスのカレーのように白いご飯(インド米推奨)に添えて、フレッシュなコリアンダーの葉を刻んで散らして召し上がれ。

※火加減は、強すぎるとむやみに水分を飛ばして豆に火が通らないので、強めのガスや電気コンロなら中火弱、弱めなら中火程度が良いかと思います。

※豆は、煮崩れるほどまでには柔らかくしませんが、好み次第で水を多めにしてとろとろ仕上げにするのも、アレンジとしてはアリでしょう。

※モスビーンズが手に入らなければ緑豆でOKとは書きますが、カレーリーフは実はとても大切な香りのキーなので、是非とも抜きにせず、見つけて使って欲しい! というのが切な願い。 でも、どうしても見つからなかったら、後で取り出せるよう丸のままのベイリーフで、違った香りではありますが、良い香りを添えてみて下さい。 ベイリーフもインド料理に使われるスパイス(ハーブ)です。
※一食分にはちょっと足りない、という中途半端な量が残ったら、フレッシュトマト又は缶詰の水煮トマト少々を玉ネギと共に炒めてとろっとしたソースにし、 モスビーンズカレーの残りを加えて増量したり、白いご飯と炒め合わせて塩味調整したり、というのも楽しめますよ。
ナン(インドのパン)や、輪切りのフランスパンにのせてカナッペ仕立てにするのもお勧め。






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