フランス家庭のカステラ“キャトル・キャール” Quatre quarts

「QUATRE QUARTS」、発音はカトル・カールでも良さそうで微妙なところですが、フランスの家庭では古くから親しまれている素朴なカステラです
１／４×４という意味の名称は、卵、砂糖、バター、小麦粉の４つの材料を同量ずつ使う事からきています
今回ご紹介するのは最もスタンダードなものですが、小麦粉のうち何割かをノワゼット（ヘーゼルナッツ）やアーモンド・パウダーに代えたり、レーズンを加えたりラム酒やオレンジピールなどで香り付けするなど大人向けアレンジもいろいろ出来ます
卵白の泡立てをしっかりすれば、もったりした生地もきめ細かく仕上がります
バターは勿論しっかり塩味の効いたものを使いましょう、それも大切な味の決め手
ご覧のように中央がほっくりとふくらんでヒビ割れるくらいに膨らんだら大成功
泡立て器があればとても手軽で失敗の少ないところも、家庭で愛されるポイントでしょう。

材料 : 約20cmパウンド型

• 玉子：４個
• 砂糖：140g
• 薄力粉：140g
• バター：140g
• 型塗り用バター：適宜

＜必要な道具（目安）＞
・ボウル
・泡立て器
・パウンド型

＜賞味期限＞
冷蔵庫で３〜４日

1. バターは室温で柔らかくし、クリーム状にするか、湯せんにかけて溶かしてからあら熱を取っておく
   分量の粉をふるう
   パウンドケーキ型の内側にやわらかくしたバターを丁寧に塗る
   ボウルを２つ用意し、卵白、卵黄それぞれに分けて割り入れる
   卵黄にはバターと半量の砂糖を加え、白っぽくなるまで泡立て器でよく混ぜる
   
   
2. もう一つのボウルの卵白を８分立て（つのをたてておじぎをする位）に泡立て、残りの砂糖半量を少しずつ加えながらさらに泡立て、しっかりつのが立つメレンゲに仕上げる
   
   
3. １の卵黄とバターのボウルに粉半量を加え泡立て器で混ぜ、あらかた混ざったらメレンゲ半量を加え混ぜる
   残りの粉とメレンゲも同様に混ぜる
   生地はかなりもったりと重たくなります
   
   
4. バターを塗った型に３の生地を空気の玉が入らないよう丁寧に流し込み、表面をゴムべらなどでほぼ均一にならす
   暖めておいたオーブンでおよそ２０〜３０分焼く
   
   中央部分がヒビ割れて盛り上がり、表面に綺麗な焼き色がつくまでオーブンをあけないように注意しましょう
   覗き窓が無いオーブンの場合ははじめの１０分は開けない方が良いと思います
   焼き上がっていそうならば竹串などを中央に刺し、ねっとりとした生地が付いてこなければ出来上がり

※おばあちゃんの味として大人にも子供にも人気のこのキャトル・キャールは、今ではスーパーでもパック詰めになって売っています
それもかなりのサイズで手頃なお値段ですが、家庭で作るほろりと崩れそうでいてしっとり　という出来上がりとはまた少し違います
出来立てのほのかに暖かいものも美味ながら、翌日、しっとり感が全体に行き渡って馴染んだものもまた美味
コーヒーや紅茶のお供にも、朝食にカフェオレやミルクと一緒に等々１本作ってもあっという間になくなってしまいます
※この分量でも、ややお塩を加えると甘さが引き立ちますので、甘めが好みの方はほんの少しの塩を加えてみても良いでしょう

●2004/1月　けいかさん（ゲストブックにて）
キャトル・キャールに挑戦しました。
先に混ぜ、クリーム状にしておいた卵黄・バター・砂糖が、メレンゲを作っているうちに、あまりの台所の寒さで固まってしまい、混ぜ合わせるときに、こねてしまうようなカタチになったからか、ちょっとキメが荒くなってしまいました（涙）
けれど、見た目は形良くふくらんでバッチリでした。
焼きたての熱々を集まっていた親戚と食べました。なかなか好評でうれしかったです。
バターたっぷりで、今までに食べたことが無い味だけど、どこか懐かしい…。　そんなお味でした。
今度はキメ細かく出来上がるよう、また挑戦してみるつもりです。

●2003/3月　ゆきのすけさん（ゲストブックにて）
キャトル,キャ-ルを作ったのですがこれも上手くいきました。本当に美味しくてつい食べ過ぎてしまいそうです。

●2002/1月　紅茶姫 さん（ゲストブックにて）
凄くシンプルなケーキを作りたいと思って、このサイトで色々捜したところキャトル・キャールが良い！と思い、今日さっそく作ってみました。
おいしーい！！　凄く良い出来になりました。
ありがとうございますm(_ _)m　感謝

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