更新日 mise en ligne le
remise en page le 17 mars 2012
フランス、バスク地方に古くから伝わる、とっても家庭的な優しい味のタルト、“ガトー・バスク”。 あえて今回はシンプルにヴァニラだけで作りましたが、バスク地方には、特産のブラックチェリーのコンポートを中に加えて作ることもあります。
このお菓子はいづれも紅茶との相性抜群。 お友達を招待して、お茶の会を開いてみては?
年始であれば是非、フランスのガレット・デ・ロワ(王様のガレット)風に火の通りにくい乾燥空豆などのお豆を一粒クリームに忍ばせて。 これは一種の王様ゲームで、その豆(フェーヴという陶器の小さな人形を入れるのが現代風)に当たった人がその席での王(女王)様になれるのです。
ボール紙で作った王冠を、焼き上がったタルトの上に乗せてテーブルに出せば完璧。
フランスではお正月明けの1月6日に、こうして楽しむ習慣があります。 トゥール辺りでは本当はパイ生地でアーモンドペーストを包んだタルトなのですけれど。
材料 : 30cmの天板1枚使用
<クッキー生地>- バター:120g
- 砂糖:90g
- 卵(全卵):1個
- 薄力粉:200g
- 打ち粉用薄力または強力粉:少々
<カスタード・クリーム> - 卵黄:2個
- 牛乳:300cc
- 砂糖:80g
- 薄力粉:大さじ1
- コーンスターチ:大さじ1
- バニラエッセンス:少々
- 好みでブランデー、ラム酒など:大さじ1
<その他> - 仕上げ用の卵黄:1個
- まず、クッキー生地を作る
バターを室温に戻し、砂糖とあわせて白っぽいクリーム状になるようによく練る
卵を加えてさらに混ぜ、薄力粉を加えて練り、ラップなどに包んで冷蔵庫で寝かせる
- カスタードクリームを作る
鍋に砂糖を入れ、裏ごししながら卵黄を注ぎ、混ぜる
コーンスターチ、薄力粉をあわせてから加えて混ぜ合わせ、そこにミルク(とお好みで香り付けの洋酒)を注ぎバニラエッセンスをたらし、よく混ぜ火にかけてとろみを付け、冷ましておく
- オーブンを180度に暖めておく
クッキー生地を取り出し、全体を軽く練ってから2等分し、片方をキッチンシート上に2.5ミリ程にのして天板にのせる
この際、ベタつく様なら打ち粉をする
縁を2センチ程残し、中央からカスタードクリームを盛る
仕上げ様の卵黄を糊付けの要領で縁に薄く塗っておく
もう一つの生地をラップの上などで先ほどよりやや大きめにのばし、ラップごと持ち上げて裏返してクリームの上にかぶせる
- クリームの外側、卵黄を塗った部分を軽く押さえながらぐるりと一周上下の生地を張り合わせ、はみ出た部分をパイカッターなどで切り、取り除く
余った生地で木の葉型など好みの形に切り抜き、卵黄を塗って表面に貼り付けてデコレーションにする
最後に全体にまんべんなく卵黄を塗り、暖めておいた180度のオーブンで25〜30分、香ばしいきつね色に焼き上げる
※カスタードクリームにバニラビーンズを使用する場合は、別鍋にミルクを入れ、そこにバニラを入れて沸騰直前まで暖めてからバニラのさやを取り除いて、クリームを作る鍋に熱いうちに注ぎこみます
※焼きたてのサクサク感も良いけれど、一晩ねかせてしっとりさせるのも、味が馴染んで美味です