マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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mes recettes
更新日 mise en ligne le 29 sept. 2004
remise en page le 17 mars 2012
豆ケーキ Gâteau aux haricots rouges

もう何年か前のこと、友人に「小麦粉でなくお豆をメインに使ったケーキがあるらしい」と聞かされ、興味津々で周囲に尋ねて回るも皆揃って「は? 豆ケーキ?」アナタちょっとオカシイんじゃないの? と言いたげな顔のオンパレード・・・
何ら情報を得られずに数年経ったある日のこと。 夏を越した保存食のお片づけをしようと、乾燥豆を水に浸そうと洗いながら、ふとその事を思い出しました。
思い立ったが吉日。 気になった事は試してみないことには気が済まない性質の私は、早速チャンレジ開始です。
恐る恐る、でもちょっと大胆に、柔らかく茹でたたっぷりのお豆を潰し、“ケーキっぽい材料”を混ぜまぜ。
そうして出来た結果を改良したのが今回のレシピです。
仕上がりは不思議なくらいにしっとり。 しっかりと甘味を付けたおやつで、材料が材料だけにどこかあんこの「大納言」を思わせる味なので、和菓子好きサン向きかな。

材料 : 12×20cm程のパウンド型1
  • 茹でたいんげん豆:500g*
  • 玉子:3個
  • 牛乳:大さじ3
  • 小麦粉:80g
  • ベーキングパウダー:小さじ2
  • 塩:1つまみ
  • 砂糖:150g
  • 型塗り用無塩バター:少々

<必要な道具(目安)>
・フードプロセッサ
 又はミキサー
・ゴムべら
・ボウル
・パウンド型

<賞味期限>
冷蔵庫で3〜4日

  1. オーブンを180度に温め、型には無塩バターを塗っておく

    豆をまずフードプロセッサかミキサーにあけてスイッチを入れ(フタをしなくても動くタイプのマシンならフタを忘れずに)、そのまま回るようなら時々ひっくり返してあらかた細かくする
    これに牛乳少量と玉子を、豆の砕け具合を見ながら少しずつ加え、極力なめらかなペーストにする
    豆があらかた細かくなったら、残りの玉子を入れてよく混ぜ合わせる

  2. 更に玉子、砂糖、塩も加えてよく混ぜ合わせる

  3. 小麦粉とベーキングパウダーをあわせてふるい、2に2回程に分けて混ぜる
    (縦に長いミキサーを使う場合は、2が済んだ時点でボウルにあけて、ゴムベラで混ぜた方が良いと思います。フードプロセッサならそのまま追加して混ぜられることと思いますが、機種にもよるので普段使っている手応え次第で適宜対応して下さい)

  4. 内側にバターを塗っておいた型に、3の生地を8分目を上限に流し入れ(もしも生地が余ったらマフィンカップなどに味見用としてあけて)、温めておいたオーブン中段で30〜40分程かけて焼く

    焼け具合は、パウンドケーキ等と同様に、爪楊枝を刺してみて、ねっとりした生地が付いてこないのが目安
    焼き上がったらオーブンから出し、あら熱が取れたら型からそっと外して、アルミホイルかラップなどで包んで乾燥を防ぎ、すっかり冷めてから召し上がれ
※お豆(いんげん豆)は、我が家では大抵、茹でると薄茶色になるウズラ豆のような類を使っています。 ポルトガルだったかスペイン産だかの安い1KGパックなのですが、意外に新鮮で茹でるときちんと柔らかくなるので。
その他、白インゲン豆、色を気にしないなら赤いんげん豆でも構いませんが、さすがに黒は皮が固めだったり色も色なのでどうかと思います。
極力「ホックリ」とした、粉吹きじゃがいものような質感のいんげん豆を使うのがポイント。
皮の繊維も無駄なく摂取してしまおうという素朴なお菓子ですので、裏ごしはしていません。
また、豆は指で潰せるくらいに柔らかく煮たものの、煮汁を切った量が上記です。 乾燥の状態だと200g弱くらいかな、お豆を煮る時には、500g位まとめてふやかして一気に下茹でするのが我が家の常なので、乾燥の状態での計量はしていません(その点について尋ねたい方には申し訳ないのですが、そうした理由から、厳密な回答は差し上げられません)。
※缶詰の白いんげん豆などでも作れないことは無いと思いますが、缶詰のお豆の場合、既に塩味がついているものが多いので、塩は加えず、更に塩分によって甘味が引き立てられることを意識して、多少お砂糖を控えれば同じように作れるのではないかと思います。
但し未確認ですので、保証はできません。
※一般に、「豆は足が早い(傷みやすい)」と言います。 お菓子にしてもやはり豆は豆。 保存は要冷蔵です。
冷蔵庫に入れる際は庫内の匂いを吸収しやすいので、アルミホイルかラップなどでしっかりと包んでおきましょう。
また、乾燥豆全体に言えることですが、古ければ古いほど長時間煮ても柔らかくなりにくいので、乾燥しているから腐るまいなどと侮らず、賞味期限は守りましょう。






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