マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Cancoillotte カンコワイヨット

  
AOC:1981年3月24日
ポット入り、量り売り
熟成期間:
重量・サイズ様々
主生産地:主にフランシュ・コンテ地方
MG:%

フルーティーで軽い赤、又はサッパリめの白ワイン

数々の名チーズを作り出すフランシュ・コンテ地方(フランス)の一風変わったチーズ。 近年は他の地方でも作られる。
牛乳の乳脂肪分を除いた脱脂乳を元にした凝乳を原料とし、バターと共に溶かし混ぜたもの。
それをベースとし、白ワインやニンニク、クミンなどで風味を付けたものもある。 写真はベーシックなタイプ。
歴史はとても長く、3世紀頃には存在していたと言われるが、商品として復活したのは20世紀に入ってからのこと。 名称はラテン語の「Concotumlactem」であろうとされている。
別名「Cancaillotte:カンカイヨット」

コンデンスミルクのようにもったりとしたクリーム状で、ミルクの甘味が強く塩味も付いている。
朝食などにパンに塗るのがスタンダード、温めて(人によっては白ワインでのばして)茹でたジャガ芋にソース代わりにかけたり、クロックムッシュはじめホットサンドイッチの類や様々なお料理にも利用できる。
そのまま食べる際は、賞味する1時間程(季節によって多少前後、夏なら30分前で充分)前に冷蔵庫から出しておくと良い。



TOMATOより:写真で伝わるでしょうか、スプーンですくい上げるとトロ〜リと30cm近く蜂蜜のように滴り落ちる柔らかさ。 そのまま舐めると舌にまとわりつくようなねっとりと濃厚な質感と味わいで、コンデンスミルクの缶を開けて舐めているような感じです。
塩味なのにミルクの濃い甘味があり、おやつ感覚で抱えて舐め尽くしてしまいそうな美味しさです。
入手できれば一度は味わってみる価値大アリですよ。

2003年3月18日







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