マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Cendrillon ソンドリヨン

  
AOC:なし
タイプ:軟質カビタイプ、小さな円盤型
熟成期間:?
重量:30g
サイズ:直径約4cm、高さ約2cm程
主生産地:Centre圏Loire et Cher県
MG:45%

Montlouis、Vouvrayなど(白)、Chinon(赤)

「Cendrillon」とはフランス語で「シンデレラ」の意味。 ご存知の通りシンデレラとは同名の物語の中で、継母に辛く当たられたあの登場人物につけられた、“灰だらけの子”という名前です。
灰をまぶしたチーズは「サント・モール・ドゥ・トゥーレーヌ:Sainte Maure de Touraine」や「セル・スュル・シェール:Selles sur Cher」はじめ様々あり、こちらもそうした類の灰をまぶした山羊チーズの一種。
最近開発されたものなのでしょう、製法としては恐らく主たる山羊乳チーズの製法にのっとって作られているものと思われますが、詳細は現時点ではよく分かりません。

片手ですっかり包み込んでしまえる小ささなのに写真のものはまだカビが無いので恐らくかなりフレッシュなもの。 それでいて自然脱水が多い小型山羊乳チーズの多くと異なり、型詰め後に圧をかけられているのでしょう、キッチリと密に締まっています。

味わいはやはり山羊ミルクならではの独特の風味と、よく締まった生地ながらもきめ細かさが特徴。
フランス人には物足りないサイズですが、色々な種類のチーズを一度に試食したいような、チーズに馴染みの無い人たちを招いてのお食事会の際にデザート前のチーズプレートにあしらうと、小型の可愛らしさと共にほんの少し味わえて良いかも。


TOMATOより:製造主はP.Jacquin(ジャカン)なる人物を代表とする酪農工場(だと思います。合計40種類程のチーズを作っているそうですから、小規模な家内工業な筈はなし)。
同じサインがプリントされたラベルの山羊乳チーズが近頃、大手スーパーマーケットのあちこちに見られます。
伝統的かつこの地方(フランス中部Centre地方)のスタンダードな山羊乳チーズのコピー諸々に加えて、こうした新種のチーズも手がけているようです。

2003年7月30日







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