マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Fleur du Maquis フルール・デュ・マキ

  
AOC:---
半硬質熟成タイプ 角の無い円柱型
熟成期間:約1ヶ月
重量:約700g
サイズ:直径約12cm、高さ6cm
主生産地:コルシカ島(北部:オート・コルス)

コルシカ島のワイン、リキュールなど

名は「Maquis:マキ(主にコルシカ島の灌木密集地)の花」という意味で、イタリア寄りのフランスの小さな島、コルシカ島産のチーズ。

表皮は薄くこうを吹いたような白カビ混じるグレー。 天然のもので固く、熟成が進んだものは乾いて2〜5ミリほど厚い事もある。 全体又は上部にローズマリーの葉、フェンネルの実、サリエットの葉がまぶしてあり、上部に唐辛子、ジュニパーリー(ねず)の実が乗っている。

生地(内部)はアイボリー色をしていて、非加熱、非圧縮なため山羊乳チーズのようにキメ細かく、若いものは柔らかい。 熟成が進んだものは固いが弾力は無くポロポロとしてくる。

味わいは若いものはきめ細かくクリーミー、熟成と共に硬くポロポロしてくる。
表面にまぶされたハーブの香りが鼻をつく。 羊乳のミルクのコクが凝縮されている。


TOMATOより:羊乳のクセよりも、ローズマリーはじめハーブの風味が強く、チーズの味わいを感じるのは中心だけのようなのが残念(それが良いのがこのチーズ?)
2002年9月の雑記で触れましたが、なんとビックリなことに、熟成がかなり進んだこのチーズを買ってきたところ(上の写真)、底部分が何かに浸食されたように内側に向けて細かい穴が出来ており、もしや と思ってひっくり返してみたところ、ダニの一種がウジャウジャ!
他のチーズについてですが聞くところによると、粉ダニと呼ばれる1ミリにも満たない白い虫がチーズを表皮から食い散らかすのをわざわざ待って、ダニの浸食によって粉っぽくなった表皮ごと(つまり虫ごと)食べるのが“美味い”とされているものもあるのだそうで・・・
私は徹底して彼等の浸食した部分を取り除いて、真ん中だけ細々食べました。
このチーズの出身地コルシカ島のハーブタルト(グルメ・ガーデンの「欧米料理:お野菜」にレシピあり)に刻んで加えたら美味でした。

2002年9月26日







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