マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Morbier モルビエ

  
AOC:2000年12月22日
半軟質熟成、非加熱圧縮タイプ 側面が膨らんだ低い円柱型
熟成期間:45日以上
重量:5〜9Kg
サイズ:直径30〜40cm、高さ6〜8cm
主生産地:フランシュ・コンテ地方
MG:45%
季節:3月〜10月頃(夏〜冬?)


Arboisの赤又は白、Juraのイエローワイン

生産地フランシュ・コンテ地方は著名なチーズ“コンテ”の生産地。
酪農家達は冬の間、そのコンテの大きな型に詰めるに足るミルクを得られなかった。
朝作った凝乳を型に移し、防虫のため灰をふりかけて置き、再び搾乳して得た凝乳を夜更に追加と通常一気に作るところ、2度に分けてやっと型をいっぱいにする事が出来た。
こうして出来たのが、真ん中に横に黒いラインの入ったモルビエ。 いわばコンテの副産物。

生産地はフランシュ・コンテ地方、ドーブ、ジュラ山脈ほぼ全域、サオン・スュール・ロワールとアンのいくつかの地域に渡る。

原料乳はモンベリアール種の生牛乳。 現在の黒いラインはかつての名残りを残した飾りのようなもので、植物炭の粉が加えられている。
型詰め後圧をかけて凝縮、最低でも45日間熟成させる。

表皮は熟成中に塩水でこすって自然に出来たもの。 すべらかで湿り気があり、薄くややしっかりとしていて、色はオレンジがかったベージュ。 表面はこうを吹いたような白みに覆われている。
生地はアイボリーから淡いクリーム色でしなやかな弾力があり、ややもちっとしたカマボコ風。
ミルクの甘味が感じられてクセはあまりなく食べやすい。 炭も殆ど香らず風味の邪魔にならない。

TOMATOより:チーズ入門者にも割と食べやすいAOC認定チーズ。
ややもっちりしていて、おつまみチーズとしてそれだけをワインの肴にしても、バゲット(フランスパン)に乗せても美味。

2002年9月25日







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