マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Raclette ラクレット

    

AOC:申請中:下記参照
セミハードタイプ、大きな円盤型
熟成期間:ヶ月
重量:約kg
サイズ:直径約、高さ
主生産地:
MG:45%


スイスを代表するチーズの一つで、同名のお料理も大人気。
フランス語で「le Raclette:ル・ラクレット」と言えばこのラクレットチーズのこと、「la Raclette:ラ・ラクレット」と言うと、ラクレットチーズを使ったお料理のこと と、冠詞(英語のTHEに当たるもので、男性名詞にはle、女性名詞にはlaと2タイプあるのがフランス語の決まり)を使い分けて区別されています。
お料理のラクレットは、スキー場の中腹にあるラクレット専門のレストランやちょっと格の高い演出のスイス料理店では、大きなラクレットチーズを真っ二つにし、半円形の切り口をオーブンの火にかざしてとろけたところをお皿にとってサーヴしてくれるところもあります。
さもなくばテーブルにホットプレートを置いて、スライスしたチーズを1枚づつ乗せて温め、とろけたところをお皿に取ります。
添えるのは蒸かしたジャガ芋と、ハムや燻製などのソーセージ類の盛り合わせというのが定番で、家庭でも手軽に楽しめるよう専用ホットプレート(写真)もあり、スイス&フランスでは特に冬には大人気の家庭料理。 日本の「お鍋料理」のように、家族や仲間が集まって皆で楽しむお料理というイメージが定着しています。

チーズの外皮はオレンジ茶、割としっかりしていますが、厚みはあまりありなく、軽くウォッシュタイプの外皮のような風味があるものの強烈さはないので、気にならなければ食べてしまって構いません。
生地は明るいクリーム色。 軽い弾力があり、もっちりしていて、見た目も舌触りもとてもなめらかでクリーミー、穏やかな甘味があり、塩は割と効いていますが、よく馴染んだ味わいです。

「Raclette」(ラクレット)という名は、フランス語動詞の「削る:Racler(ラクレー)」から付いたと言われます。
また、2004年初め現在、スイスでは「Raclette du Valais」の名でAOC申請中とのこと。


TOMATOより:お料理のラクレットを作る時には、外皮は外しても外さなくても構いません。 お好み次第。
お料理のラクレットは、家庭でチーズ料理として楽しむ分には、こちらもお好み次第で必ずしもラクレットチーズを使わずとも楽しむことが出来ます。 例えば若めのカンタル(Cantal jeune)、トム・ドゥ・サヴォワ(Tomme de Savoie)辺りを使っても、少し異なる風味ですがポテトやハム類との相性を楽しむことができます。 「本場流でなくちゃ!」とこだわる人は別ですけれど。
勿論、ラクレットに限らずトーストやピザはじめ、お料理への活用はお好み次第です。







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