マダムTOMATOの“グルメ・ガーデン”
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365のチーズ


Roquefort ロックフォール

  
AOC:1925年7月26日
軟質熟成青カビタイプ 高い円柱型
熟成期間:3〜9ヶ月
重量:約2.5〜2.9kg
サイズ:直径cm、高さcm
主生産地:オーヴェルニュ地方
MG:52%〜

Cahorsカオール、Sauterneソーテルヌ、Juraçonジュラソン、
ポルトー(ポートワイン) etc.

イギリスのスティルトン、イタリアのゴルゴンゾーラと共に、「世界三大ブルーチーズ」とされる青かびタイプの(ブルー)チーズ。
大きな違いは原料のミルクで、ロックフォールは羊の生全乳100パーセントで作られます。
市販されているものは、カットしたものを小さなプラスティックパックで包装してあるか、切り売りの場合(つまり大きな1個)は乾燥を防ぐため薄いアルミ箔で覆われています(ゴルゴンゾーラやブルー・ドーヴェルニュなど他の多くのブルーチーズと同じ)

シャルルマーニュもお気に入りだったというこのチーズ、歴史は古く8世紀まで遡る。 1411年、シャルル4世によれば、“ロックフォールはブドウの木が根を張る事も、麦が発芽する事もできない土地で作られる”と言う通り、厳しい地質の山麓で作られている。 1666年、トゥールーズの議会がその製造及び熟成をロックフォール村の洞窟に限定する規定を発令したとも言われています。
以後の時の流れを経た現在も、ロックフォールは同名の村の洞窟で作られた同チーズにのみ与えられる名称であると定められています。
ロックフォールが作られるそれら湿度の高い洞窟は、アヴェイロン地方グラン・コッス山嶺の岩質の土地に位置しています。

製法:昔ながらの伝統を受け継ぎ、搾乳し集められたミルクは温められ、凝乳酵素及び青かびを添加して凝固乳を得、これを撹拌して細かくして型詰め。 更に水切り期間には1日5回ひっくり返し、まんべんなく水切りをします。
次いで海水から得る粗塩を加え、ロックフォール村内の湿度が高く低温のカーヴにて最低3ヶ月熟成されます。

表皮は天然(アルミ箔を剥がしてそのまま食べて支障ない)、湿り気があり荒くまばらな溝があり、色は生地と殆ど変わらない白。 生地はしっかりまとまっていて、大小の空洞と深緑色の青カビがまんべんなく散っている。 見た目はなめらかだが、指先で簡単にホロホロと崩れる質感。
その香りを最大限に楽しむために、賞味する1時間前には冷蔵庫から出して常温に戻しておきます。


TOMATOより:チーズの中でも最も好きなのがブルー、そして羊乳チーズ、したがってその2つが融合したロックフォールはダントツ1位に輝きます(私にとって)。
そのままでも、パンに乗せても美味しいのは勿論、リンゴとレタスのサラダソースやピザ(ちょっと変わったところで、洋梨とロックフォールも面白いです)、パスタソースなど、我が家でのお料理への登場回数は、ギリシャのフェタやイタリアのモツァレラと共にかなり多いです。
その他にもスフレ、キッシュ、カナッペなど幅広く利用できます。
メーカーによってブルーの多さや風味に違いがあるので、好みの社を探してみると良いですよ。

2003年9月2日







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